そこはかとなき散文置き場

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書き連ねたいことを、書き連ねられるだけ。

雑記20171010

※『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(著:桜庭一樹)』のネタバレを含む内容になっています。ご注意ください

 

いかに汚いものを汚くないように描くかという、一つの美徳がある

 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』という本がある

著者は桜庭一樹で、直木賞作家だ

これは彼がライトノベル作家時代に書いた著作の一つである(のちに一般文庫としても出版されている)

 

 

本当は内容について一つひとつ解説というか考察を入れてみていたんだけれど、やっぱり消した

そんなのは書評としてやるべきだった、失念

 

で、作中には、児童虐待、身体障害、バラバラ殺人など、一般的には綺麗とは言い難いものばかりが登場する

でも彼はそれらをただ事実として淡々と描写している

学生が気兼ねなく読めるほどに淡白に描いてあるのだ(これは決して内容の薄さを示すものではない)

ココらへんに彼の書き方の巧みさみたいなものを感じずにはいられない

直木賞を受賞するだけあって、受賞前の表現力も一廉なわけだ

 

要するに、綺麗汚いというか、その事象がどうであるかなんて、書き方や感じ方みたいなもので常に相対的に変わってしまうものだ

それを固定観念を軸として絶対的な価値観などを付与してしまうのは、あまりに浅はかだと思う

 

例えば、「幸せ」は一般には良いものだとされているけれど、では何が「幸せ」で何が「幸せ」でないのか

「幸せ」の押し売りは、かえって悪いものになってしまうことも、もちろん起こり得る

 

なんというか、もっと柔軟な思考をもって生きたいと、そう願う